2023年5月にプロ転向した柴野晃輔選手。ルーセント所属としては2人目のプロプレーヤーです。
8月7日から13日に開催された「第101回毎日テニス選手権」一般男子シングルスで優勝しました! 国内でトップクラスの大会に初出場で初優勝! 素晴らしい結果です。
破竹の快進撃を続ける柴野プロにインタビューしてきました!!
――初出場、初優勝おめでとうございます!
ありがとうございます! 伝統ある大会で、第5シードで出場できて嬉しかったですね。
――準決勝は昨年の覇者が相手でした。いかがでしたか?
楠原悠介選手とは何度も対戦しているので、実力は十分に分かっていました。パワーがあり、ボールも速い。長いラリーをするタイプではなく、短期決戦タイプのプレーヤーです。プレーの癖もなんとなく分かっているのですが、それでもなお強いです。
――作戦はあったのですか?
今回の有明コロシアムのコートは、すごくボールが跳ねるサーフェスだったので、高めのボールを駆使して打ち合う作戦で臨みました。それがしっかりとハマって、相手が下がらせることができました。後ろからのボールなら、それが速くでも対応はできます。相手の持ち味を上手く抑えて、しっかりつなげる自分のテニスで勝つことができました。
――そして決勝戦。菊地裕太プロとの対戦はいかがでしたか?
自分史上、最も強かった相手です。アメリカにテニス留学し、北カリフォルニアナンバーワンプレーヤーと呼ばれていた選手で、攻めのテニスが上手く、すべてのボールが安定してハイレベルでした。ATPランキング200位くらいの選手と渡り合っているだけの凄みがありましたね。
――3-5と押され気味でした。
準決勝と同じく、高いボールで後ろに下げさせようと思ったのですが、まったく下がらなかったです(笑)。
高い打点でバンバン返してきて、しかもそれが苦し紛れに打つとか、ちょっと時間を稼ぐために打つとかではなく、ちゃんと良いボールなんです。僕の作戦は全然通用しなかったです。
――菊地プロが足を故障して棄権し、優勝が決まりました。率直な感想は?
正直押されていたので、複雑な気持ちではありました。でも表彰式でトロフィーをもらったときに、連戦でお互い体がボロボロの対戦のなか、運も付いてきた結果、優勝できたんだなと実感できました。
歴史ある大会で、優勝者として名を残すことができて光栄です。
――5月のプロ転向時に比べて、自身の変化はありましたか?
生活自体は変わっていないので、「プロになって変わったな~!」という感覚はないです(笑)。ですが、大きな大会で今回の優勝含め結果を残していて、それは強い選手とたくさん試合をしているということで、その分の経験を積んでいることが、今の自信につながっています。
――JTAのランキングも上がりましたか?
5月の転向時は39位でしたが、これまでの結果と、今回の優勝で29位まで上がりました! 大きな大会で優勝すると、グンと上がります。もっと上を目指していきたいですね。
――ありがとうございました、これからも頑張ってください!
ありがとうございました!
連戦の柴野選手、疲労が溜まって体調が悪くなることもあり、そんなときは点滴を打って試合に臨むそうです。ガッツあふれるプレーを見せてくれる柴野プロへの応援を、これからもよろしくお願いします!