2019年11月26日に公開した記事です。
アカエム打ってますかー!(挨拶)
ご存知の通り、ソフトテニスはゴムボールを打ち合う球技。なかでも、公式の試合で使われる「公認球」にはいくつか種類があります。その1つが、株式会社ルーセントが製造している
「アカエムボール」
です。
プレーヤーのなかには初心者の方もいるでしょうから、
「空気入れの加減がわからない」
「このやり方で合っているの」
などの疑問を抱えることがあると思います。なので、中高ソフトテニスをやっていたライターのなかむらが、「アカエムの空気の入れ方」をルーセントの技術スタッフさんに聞いてきました
(青文字が技術スタッフさんのコメントです)
空気の入れ方
空気不足のボールで練習すると、バウンドの高さが足りないので正しい練習になりません。なので、練習前に確認して「空気が足りないな」と感じたら、きちんと入れるようにしましょうね。そこで使う道具は「空気入れ」です。これは通称で、正式名称はブランドごとにさまざまです。ルーセントであれば、「アカエムセーフティテニスポンプ」。購入の際は、「テニスポンプ」で調べてみるといいかもしれません。
では、どのように入れたらいいのでしょうか。
まず、アカエムのロゴの少し上、丸い穴(いわゆる「ヘソ」)に空気入れの針を刺します。針は垂直に刺し、きちんとスリット部を通すようにしてください。
このとき、空気漏れを防ぐために針にシリコンオイルを十分に塗布してください。オイルは、キャップに付属しているスポンジに染み込ませて、針に塗ります。スポンジの代わりにティッシュを使っても構いません。
針が根本まで刺さったら、ゆっくりと空気入れを押します。空気を入れる際は、空気入れの穴を押さえるように注意すること。そうしないと、逆に空気が抜けてしまいます。入れ過ぎたときに使いましょう。
ぎゅっと親指に力を入れて押し込んでいきます。そんなに抵抗なく押せると思います。力を緩めれば勝手に戻っていくので、再び押し込んでください。この繰り返しで空気は入ります。
豆知識ですが、ヘソのスリットをよく観察すると丸ではなく、横長になっています。空気を入れ終わったあと、このスリットの向きに対して垂直方向に(スリットを閉じるように)力を入れてあげると、空気が抜けにくくなりますよ。
さて、空気を入れると言っても、どのくらいが適切な量なのでしょうか。日本ソフトテニス連盟の競技規則によると、試合で使うボールは「1.5mの高さから落として70-80cmにバウンドすること」と規定されています。つまり、適切な空気量とはその条件を満たす量のこと。そして空気不足とはもちろん「バウンドが70cmに届かない」状態のことを言います。
練習でどこまで正確に測るかはそれぞれですが、自分で一度高さを測ってみて「70-80cmはこれくらいだな」という感覚をつかんでおくといいかもしれませんね。ちなみに、アカエムには「アカエムバウンド測定具」というグッズもありますので、正確な高さを確認したい方はぜひ使ってみてください。
写真のように少し握り込めるくらいの弾力を目指しましょう。感覚的ですが、1-2割押し込めるかなという感じです。自分で握ってみて、適切な感覚を把握しておくと楽です。
というわけで、今回はアカエムの空気の入れ方について紹介しました。思い返せばなかむらは、オイルを使ったことなかったです……(涙目)。みなさんは適切な方法で適切に空気を入れて、練習のクオリティをキープしましょうね! 道具を丁寧に使うことは、立派なスポーツマンとしての第一歩
さて、アカエムを世に送り出すルーセントが主催する「ルーセントカップ 第60回 東京インドア 全日本ソフトテニス大会」が2020年1月26日、東京・駒沢体育館にて開催されました。2021年は、1月17日(日)東京体育館で開催予定です!
選手たちの熱い戦いを、ぜひ見に来てください!
ではまた!