ソフテニ・タイムズ第6回をお届けします
今回は、「ルーセント&LUC+ ウェア性能比較検証」企画の第2弾! 引き続き、ルーセントウェアとLUC+から発売されているテニスウェア全13種の性能の比較検証を行っていきます!
さて今回は、ウェアの「吸水量」について検証してみました。
ウェアにはプレイ中に流れてくる汗💦を適切に吸い上げて欲しいものですが、一方で、汗を吸い過ぎてウェアが重くなっても本末転倒です。
はたしてルーセントウェアとLUC+のウェアは、どの程度の量の水分を吸収する性能を持っているのか? さっそく検証してみましょう。
検証方法はこんな具合です。
1:まずは各ウェアの素の重量(乾燥重量)を計っておきます。写真の「XLH2467 ゲームシャツ(バンダナブルー)」の場合、乾燥重量は110g。ちなみに比較用に用意した同サイズの「綿100%のTシャツ」は131.0g。乾燥重量を比較すると20gほどの差があります。
2:各ウェアを水につけて、十分な量の水分を吸わせます。
この水をたっぷり吸ったウェアの重量を計って、乾燥重量と比較しようかとも思いましたが、常に水がポタポタ垂れているウェアの重量を計るのは困難なのと、「プレイ中、そこまで濡れた状態にはならないだろう」と、いうことで……
3:洗濯機の「脱水層」にウェアを入れて「1分間」脱水し、ポタポタ垂れるような「余分な水分」を除去した上で、その重量を計る。
と、言った処理を加えて、「自然に水分が吸収された状態」のウェアに仕立てます
先ほどのXLH2467の場合、水を吸わせた状態の重量は149.5g。つまり40gもの水分を吸収している、という訳です。元の乾燥重量と比べると、+36%の重量増になります。
……ただし、ウェアが水分を吸収しすぎると、逆に体が重くなってしまうもの。比較用に用意した「綿100%Tシャツ」(乾燥重量131.0g)に、水を吸わせたところ、なんと、222.6gもの重さになりました。90g(重量比にして+70%)も増えているわけで、これは明らかに水を吸い過ぎ💦 シャツがずっしりと身体に張り付き、プレイに支障が出かねません。
さて、そんな具合に、13種のウェアの重量を計ってみた所、いずれの製品も、元の重量の+30~40%程度の量の水分を吸収している、ということが分かりました(13種の平均だと134%)。おそらく、これくらいの数値が、プレイに支障が出ない程度の水分吸収量なのでしょう。
実測値としてはこんな具合です
今回は、平均の134%よりも給水量が上回っているものを「S」評価、平均以下のものを「A」評価としました。
とはいえ、「A」クラスの評価のウェアは、逆に言えば「汗を吸ってもさほど重くならない」とみなすこともできます。実際の評価は、プレイヤーの好みに委ねることとしましょう。
(個人的には、元々の乾燥重量が110g台の軽さにもかかわらず、Sクラスの給水量を見せたXLH2467、XLH2469に、今回の敢闘賞を与えたいところです)
緊張感の続くラリーの応酬では、肌を流れる汗の触感や、ウェアが微妙に肌にまとわりつく感覚といった、微妙な肌感覚で集中が途切れることもあります。良いウェアを身に着けることで、よりプレイに集中できるようにしましょう。
さて次回のウェア性能比較検証は、各ウェアの「乾燥するまでの時間」を調べてみたいと思います。
こちらの記事は、6月26日(水)19時ごろの更新を予定しておりますので、ご期待ください
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