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東京インドア2023大会レポート 船水・上松が2回目の優勝/高橋・半谷3連覇

2023年1月15日(日)、東京体育館にて「ルーセントカップ 第63回東京インドア 全日本ソフトテニス大会」が開催されました。2022年を「ソフトテニス復興元年」として、ソフトテニス業界を盛り上げるサポートを実施してきたルーセントの集大成ともいえるこの大会は、国内主要大会で優秀な成績を収めた男女各8ペアが出場し、日本一の座を争いました。

 

男子優勝は、船水・上松(稲門クラブ・NTT西日本)ペア! 船水選手は2回目、上松選手は3回目の優勝です。ペアとしては、2018年に優勝して以来2回目です。

 

女子は「インドアの女王」こと高橋・半谷(どんぐり北広島)ペアが3連覇を達成しました! 半谷選手は今季で引退を表明しており、高橋・半谷としては最後の東京インドアを優勝で飾りました。高橋・半谷ペアとして6度出場し、その内5回優勝するという驚異的な記録を打ち立てました。半谷選手、お疲れ様でした! 最後まで走り抜けてください!!

男子

予選リーグAブロックは船水・上松ペアが貫禄の全勝で、1位通過。インターハイ王者の野口・菊山(三重高校)ペアは惜しくも敗退してしまいましたが、トップ選手と互角に渡り合う実力を見せつけました。初出場のインカレ王者の荒木・水木(早稲田大学)ペアは船水・上松ペアに敗れたものの、安藤・根本(東京ガス)ペア、野口・菊山ペアに勝利して2位通過し、準決勝進出を決めました。

Bブロックは上岡・丸山(Up Rise)ペアと船水・九島(AAS Management・ミズノ)ペアが準決勝進出。どちらも2勝でしたが、得失点差で上岡・丸山ペアが1位通過でした。昨年に引き続き出場した矢野・端山(早稲田大学)ペアは「胸を借りるつもりで挑みます」と意気込み、上岡・丸山ペアから1勝を挙げました。全日本社会人でチャンピオンに輝いた内本・内田ペア(NTT西日本)は上岡・丸山ペアと激しい打ち合いを魅せ、会場を沸かせました。

 

準決勝の船水・上松ペア対船水・九島ペアは、船水兄弟のストロークの応酬に上松、九島両選手のネットプレーとフォローが入り乱れ、ポイントごとにどよめきが上がる激戦に。ファイナルゲームを船水・上松ペアが制し、決勝へと駒を進めました。

水木・荒木ペア対上岡・丸山ペアは、お互い早いテンポで攻める展開に。要所要所で荒木選手のボレーが決まり、ゲームカウント2-1でリードすると、そのままの勢いで⑤-2で勝利しました。

決勝戦は、船水・上松ペア対水木・荒木ペア。予選リーグでは船水・上松ペアに軍配が上がっており、水木・荒木ペアは「これまでの集大成を出し、一矢報いたい」と意気込んでいました。雁行陣同士の対決は、ハイレベルなストロークとボレーの応酬で点の取り合う展開になりました。両者一歩も譲らないなか、上松選手の超人的な反応速度を活かしたネットプレーが冴え、ポイントを重ねていきます。水木・荒木ペアは果敢に攻める一方でミスも目立ち、ゲームカウント4-1まで追い込まれ、最後は水木選手のレシーブがネットに当たり、⑤-1で船水・上松ペアが勝利を勝ち取りました。

船水選手は「朝から夕方まで連戦なので大変でしたが、それを乗り越えて勝つことができてよかったです。これからの大会もぜひ応援よろしくお願いします!」と話しました。上松選手は「優勝できてほっとしています。アジア競技大会が控えていますので、そこを目標にしっかりやっていきたいです」と今後について意気込みました。



女子

Aブロックは皇后杯王者の中川・石井(ワタキューセイモア)が全敗を喫する波乱の展開になりました。貝瀬・渡邉(ヨネックス)ペアが、3戦通して1ゲームしか奪われない圧倒的な成績で1位通過しました。2位通過は原口・宮下(明治大学・ルーセント)ペア。原口選手のペア・西東選手が体調不良により欠場したため、急きょ宮下選手の代理出場が決まった急造ペアなだけに、プレー中に何度も話し合いながら戦略を組み立て勝利を積み上げました。初出場の松井・松井(早稲田大学)ペアは、笑顔あふれるプレーで観客を魅了し、中川・石井ペアに1勝を挙げました。

 

Bブロックは高橋・半谷ペアが全勝で1位通過。続いて笠井・久保(ナガセケンコ-)ペアが2位で通過しました。高橋・半谷ペア対笠井・久保ペアは、笠井選手の中ロブに高橋・半谷ペアが苦しみ、ファイナルゲームまでもつれ込みましたが、最後は高橋・半谷が取り切りました。初出場のインハイ王者、馬渕・竹田(三重高校)ペア、皇后杯準優勝の鈴木・白崎(東京女子体育大学)ペアは、善戦しましたが予選突破はなりませんでした。

準決勝は高橋・半谷ペア対原口・宮下ペア。原口選手のストロークと宮下選手のボレーがかみ合い1ゲームを奪いますが、高橋・半谷ペアの圧倒的な攻撃力の前に敗れました。一方、貝瀬・渡邉ペア対笠井・久保ペアは、貝瀬選手の鋭いストロークとロブを織り交ぜた展開が冴えました。少しでも甘い球が返ると渡邉選手がボレーで仕留めてポイントを重ね、⑤-0で決勝進出を決めました。


貝瀬・渡邉ペアと高橋・半谷ペアの決勝戦は、東京インドアの歴史に残ると言っても過言ではないくらい壮絶なものでした。あらゆる位置から攻撃できる高橋・半谷ペアのダブルフォワードに対し、貝瀬・渡邉ペアはスタンダードな雁行陣。お互いに積極的に攻めてサービスゲームの取り合いが続き、ファイナルゲームまでもつれ込みました。お互いがマッチポイントをしのぎ合う展開に会場は大興奮。その中で光っていたのは、渡邉選手の動きでした。鋭いボレーを決め、相手のスマッシュやボレーをスーパーフォローで返すたびに会場から拍手が起こりました。11-11まで続いた試合は最後、半谷選手のボレーを返した渡邉選手のボールがアウトになり、決着しました。

半谷選手は「高橋・半谷としての出場は最後なので、最後まで私たちらしいテニスができたことはよかったです。やっと観客の中でプレーができて、この場でしか味わえない幸せを味わわせていただきました」と話しました。高橋選手は「半谷さんと出場できるのは最後」と半谷選手の引退に触れて涙ぐみながら「5回も優勝させていただいたというのはすごく嬉しいです」と話しました。

 



男子も女子も予選リーグから見ごたえのある試合ばかりでした。体育館に響くアカエムの快音を、多くの観客のみなさまと共有できてうれしかったです!

 

今大会の試合動画は、ルーセントのYouTubeチャンネル「ルーセントTV」で順次公開します。本日、男女決勝戦の動画が公開されました。ぜひご覧ください!

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改めまして、選手のみなさま、観客のみなさま、配信で応援してくれたみなさま、スタッフのみなさま、ありがとうございました!!

 

ルーセントは今年、「ソフトテニス復興応援」を掲げ、東京インドア2024に向けてさらにソフトテニスを盛り上げていきます!

 

一緒に盛り上げましょう!

 

 

写真一部:Kayoko / Photographer (@kanakayo215) / Twitter